2008年08月11日
空と山のあいだ
みなさん、こんにちは。
田澤拓也著「空と山のあいだ 岩木山」遭難・大館鳳鳴高生の五日間」(TBSブリタニカ)を
読了しました。

本書は昭和39年1月に発生した青森、大館鳳鳴(オオダテホウメイ)高生の遭難を扱った
ルポルタージュです。古本屋で買ってから、読もう読もうと思いつつ、なかなか読めなかった
本の一冊です。
秋田県大館市の同高校の山岳部員が、冬の岩木山に6名で入山し、
頂上を狙った5名の内、4名が死亡するという痛ましい山岳遭難の記録です。
この種の本を読む時には、
犠牲者の死を無駄にしてはいけない、
彼らの遭難から得られる教訓は何なのか、
ということを忘れずに読むようにしています。
同高校山岳部員が登山計画書を高校に提出するのですが、
目的を冬山登山と書いては、学校からの許可が下りないため、
雪上訓練・スキー訓練として許可取得後、冬山に入山。
パーティーの中には本格的な冬山の登山経験者は一人も
おりませんでした。
頂上に到達したことは、頂上にあるノートから判明したものの、
その先の足取りが全くつかめず、捜索は難航。
結局4人が凍死する結果で終わっています。
読了して色々と考えさせられましたが、最初に思ったのが、
登山計画書の重要性です。
山中で遭難し帰宅できなくなった時、捜索隊がいかに早く
遭難者を見つけられるかは、登山計画書にかかっています。
山によっては、登山口にポストがあってそこに投函するように
なっているところもあります。
登山計画書は最後の命綱です。
みなさん、山に入る際は、登山計画書を必ず家族か職場に1部残し、
現地で1部提出しましょう。
次に思ったのは慣れから来る気の緩みです。
彼らは新入生歓迎登山ほか、何回も岩木山を歩き、
ホームとして慣れ親しんでいたそうです。
しかしそれは冬以外の季節の話であり、冬の岩木山は
初めてだったそうです。
本書は、冬山、雪山に入るには、状況に対応できるだけのスキルが
必要であるということを物語っています。
・吹雪の時にはどうすべきか、
・冬山でのルートファインディングはどうすればよいのか、
・暖を取るために、冬山で焚き火をするにはどうすればよいのか、等の
スキルを身につけていなければ冬山に入ってはいけないのです。
小生、冬山はやりませんが、状況に応じた判断が必要という点は
今後の自分の山行に取り入れたいと思いました。
尚、本書は角川文庫版をアマゾンで購入することができます。
よろしければ、ご一読下さい。
田澤拓也著「空と山のあいだ 岩木山」遭難・大館鳳鳴高生の五日間」(TBSブリタニカ)を
読了しました。

本書は昭和39年1月に発生した青森、大館鳳鳴(オオダテホウメイ)高生の遭難を扱った
ルポルタージュです。古本屋で買ってから、読もう読もうと思いつつ、なかなか読めなかった
本の一冊です。
秋田県大館市の同高校の山岳部員が、冬の岩木山に6名で入山し、
頂上を狙った5名の内、4名が死亡するという痛ましい山岳遭難の記録です。
この種の本を読む時には、
犠牲者の死を無駄にしてはいけない、
彼らの遭難から得られる教訓は何なのか、
ということを忘れずに読むようにしています。
同高校山岳部員が登山計画書を高校に提出するのですが、
目的を冬山登山と書いては、学校からの許可が下りないため、
雪上訓練・スキー訓練として許可取得後、冬山に入山。
パーティーの中には本格的な冬山の登山経験者は一人も
おりませんでした。
頂上に到達したことは、頂上にあるノートから判明したものの、
その先の足取りが全くつかめず、捜索は難航。
結局4人が凍死する結果で終わっています。
読了して色々と考えさせられましたが、最初に思ったのが、
登山計画書の重要性です。
山中で遭難し帰宅できなくなった時、捜索隊がいかに早く
遭難者を見つけられるかは、登山計画書にかかっています。
山によっては、登山口にポストがあってそこに投函するように
なっているところもあります。
登山計画書は最後の命綱です。
みなさん、山に入る際は、登山計画書を必ず家族か職場に1部残し、
現地で1部提出しましょう。
次に思ったのは慣れから来る気の緩みです。
彼らは新入生歓迎登山ほか、何回も岩木山を歩き、
ホームとして慣れ親しんでいたそうです。
しかしそれは冬以外の季節の話であり、冬の岩木山は
初めてだったそうです。
本書は、冬山、雪山に入るには、状況に対応できるだけのスキルが
必要であるということを物語っています。
・吹雪の時にはどうすべきか、
・冬山でのルートファインディングはどうすればよいのか、
・暖を取るために、冬山で焚き火をするにはどうすればよいのか、等の
スキルを身につけていなければ冬山に入ってはいけないのです。
小生、冬山はやりませんが、状況に応じた判断が必要という点は
今後の自分の山行に取り入れたいと思いました。
尚、本書は角川文庫版をアマゾンで購入することができます。
よろしければ、ご一読下さい。