2012年05月20日
山はアナログ(それも機械式)
最近の異常気象は本当に気になります。
こんにちは、山出拾雄です。
個人の好みもありますが、山用の時計はアナログ式がいいですね。それもできれば機械式。
デジタル式の時計は確かに時刻も正確で多機能です。素晴らしいと思います。
ただ、山出個人はちょっとアバウトな時間の流れのなかで山歩きを楽しみたいので、
デジタルよりもアナログのほうが好きです。同じアナログでも、クォーツ式よりも
機械式のほうが好きです。
写真は機械式のセイコーアルピニストです。(現行品はモデルチェンジしています。)
またアナログ式の時計なら、太陽が顔を出していればおおよその南の方角が簡単に分かります。
山頂での食事の後、この"南探し”をコーヒー

南探しの具体的な方法は、時計の短針を太陽が出ている方角に合わせ、その時の短針と文字盤の
12時との真中の方角が南になります。南が分かれば北が分かり、東西も分かります。
ただし、この方法はあくまでもおおよその方法です。
現在地の確認や分岐点でどちらに進むかを決めるときには、
ベースプレートが付いたオリエンテーリング用のコンパスと、磁北線を引いた、その山域の
地図で確認して下さい。
では

2012年05月17日
クリーンハイク No.21 扇山
こんにちは、山出拾雄です。
以前、下山した帰りのバスや電車の中で、自分が汗だらけで、きっと周囲の人にも
迷惑をかけていたことだろうと思ったことが、一度ならずありました。
自分自身でも、「下山した時にひと風呂浴びることができたら、さっぱり
するんだけどな...」と感じたことが何回かあります。
であれば、ひと風呂浴びられる山に登ればよいと思い、手持ちのガイドブックから
選んだのが、今回の扇山(1,137m)です。
ガイドブックは少し古いので温泉宿に事前に確認したうえで、ゴールデンウィークを利用して
行ってきました。扇山の標高はあまり高くありませんが、登りはしんどかったです。( ^^;; )
今回の扇山山頂には椅子やテーブルはありませんでした。
椅子がなくてもレジャーシートに寝っ転がればいい。
テーブルがなくてもトランギアのラージメスティンをひっくり返せば即席のテーブルに
なります。これはコリンフレッチャーが「遊歩大全」の中で、「オプティマス123Rのフタ(ソースパン)を
ひっくり返して使うとストーブ本体の座として使え、ストーブを安定して使える」と書いてあったのを
パクリました。
食事の後はA&Fチタントレールマグ、ボルドーバーナー、EPIクライマーズクッカーの
製造中止トリオでコーヒーを準備します。自分が使っている道具がどんどん製造中止に
なっていくのは、なんかちょっと淋しい気持ちです。
富士山を眺めながらのコーヒータイム。ちょっとぜいたくな時間です。

山頂のゴミ持ち帰りの表示。こいうのがなくても持ち帰りたいですね。
下山する途中途中に、登山者を誘うように何回も君恋温泉の表示があります。山出は
計画の時から温泉に入ることを今回の目的の一つにしていましたから、この看板は
いやでも目に入ります。
不動滝です。立派な滝ですが、なぜか国土地理院の地図に記載されておらず、
現在地のチェックができませんでした。

君恋温泉は下山口のすぐ先にありました。
立ち寄りの入浴料金は¥500.-でした。ひと風呂浴びて汗を流した後は、サービスでたけのこの
煮つけがテーブルに出ていました。ビール(¥350.-)を飲みながら今日の歩きを振り返ります。

このたけのこ、甘くてサクサクしてとても美味しいです。おすすめです。

今回のゴミ(特にあき缶)は登山道を外れた場所に落ちていました。
何年も捨てられたままの状態でした。最近は登山道に落ちているゴミは
比較的少ないように思います。登山者のマナーは向上しています。
では

資料:国土地理院 1/25,000 上野原
昭文社 山と高原地図 No.27 高尾・陣馬
山と渓谷社 目的別AG(アルペンガイト)゙ビッグフット
「いで湯の山旅ベストコース」
2012年05月06日
ビブラムソールを張り替えました。

ゴールデンウィークです、山出拾雄です。
(すみません、この記事は半分、自分用のメモです。)
昔、(1989(H1).08.18-21)、南アルプスの北岳~間ノ岳~農鳥岳をローカットタイプの
トレッキングシューズで歩いた時、農鳥から大門沢の小屋までの急な下りで、足の指が
靴のつま先にぶつかり、それが泣くほど痛く、他の登山者から「ローカットの靴では
この下りは無理だよ。」と教えられ、早速買ったのがザンバランのフジヤマです。
この靴を実戦投入したのは翌年、1990(H2).03.11の明神ケ岳、明星ケ岳ですが、それ以来、
20年以上の使用で底には穴があき、その穴から小石がソールの中に入り込み、歩くたびに
カラコロ鳴るのが気になっていました。
また、岩場ではグリップも落ちて滑りやすくなっていたので、この靴で3000mクラスの岩場を歩くのは
ちょっと怖いと実感し、昨年の夏ぐらいから冬になったら張り替えようと思っていました。
登山用品店でも登山靴のソールの張り替えを受け付けていることは知っていましたが、
それは取次だけで、実際に作業するのは修理ショップになります。ネットで調べてみると
横浜に修理ショップがあることがわかり、金額も登山用品店に頼むよりもちょっと安かったので、
車で持ち込むことにしました。
下の写真はかかとの部分のアップです。赤丸部分に穴があいています。
同じパターンのビブラムソールの在庫があったので依頼。
(ビブラムソールとはイタリア、ビブラム社製の靴底で、登山靴ではかなりのシェアを持っています。)
店に依頼する時の会話
山 出:「はがしたソールは捨てないで下さい。」
店員さん: 「分かりました。でも、きれいにはがれずにボロボロになるかもしれませんけど、いいですか?」
山 出:(ダメもとで)「いいです。(でもできるだけきれいに...)」
セール期間ということで¥7,900.-(通常¥9,900.-) +消費税¥325の¥8,295.-を先払い。
3/4に依頼して出来上がりは3/25でした。
山出が使っていたビブラムソールの内側です。
かかと内部は仕切られていて、その中は空洞状態です。軽量化のためでしょうか。
小石はここに入ってカラコロ鳴っていたわけです。
張り替えた靴底です。
新旧の靴底を比べてみました。底のすり減り具合がよく分かります。
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登山靴は山歩きではとても重要な装備の一つなので、これから登山靴を買おうと思っている方に
次のアドバイスをさせて頂きたいと思います。
1.くるぶしまで隠れるハイカットタイプの靴であること。
2.店内での試し履きで、つま先を靴の先端まで詰めた時にかかとの部分に人差し指1本分の隙間ができること。
3.ひもを締めるときには逆にかかとを立て、先端に隙間ができた状態で靴ひもをしめます。
4.ひもかけは1回1回強くしめ、最後に靴ひもを結んだ時に足が靴の中で前後に動かないこと。この状態では
足のつま先と登山靴の間には空間ができているはずです。この空間がポイントです。
5.店に山道の登り下りを想定した歩き場があれば、下りのときに足が靴の中でずれないことを確認すること。
足が靴のなかで動いてしまうと、つま先が靴の先端に当たり、実際に下山する時に痛い思いをすることがあります。
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今までの山出の山歩きを文字通りサポートしてくれた古いソールには、感謝しています。
では
