ナチュログ管理画面 トレッキング・登山 トレッキング・登山 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2020年05月05日

男体山での遭難事故に思う。

山の遭難についての残念なニュースを聞いてしまいました。
皆さん、こんにちは、山出拾雄です。

神奈川県川崎市の団体男性職員が栃木県日光市の男体山で遭難し、
5/2にヘリで救助されたというニュースです。
男性は「下山途中に道に迷い、知人女性を通じて救助を求めた。
足を滑らせて靴が脱げ、靴がないまま1時間ほど残雪の中をさまよい歩いたため、
両足に軽い凍傷を負った」そうです。
https://www.asahi.com/articles/ASN5323PNN52UUHB00K.html

ネットでは「氏名を公表しろ」等の書き込みが相次いでいるようですが、
この遭難で山出的に引っ掛かったのは、「足を滑らせて靴が脱げ」という箇所です。
これ、山出的にはほぼあり得ません。
おそらくこの男性の靴はローカットタイプで、下山時の靴ひもの結びもゆるかったのではないか、と推測します。

ある程度の高度や難度の山ではくるぶしが隠れるハイカットタイプの登山靴が必要です。
山頂から下山する前に、ベンチなどに座った状態で靴紐を緩め、つま先を立てて自分のかかとが
靴のかかとに接することを確認したうえで、登山靴のひもをしっかり締めていけば、
「足を滑らせた」程度で、靴が脱げることはまずありません。
自分のかかとが靴の内部のかかとに付いた状態でひもを締めれば、つま先には空間が生まれ、
つま先が靴のつま先内側にぶつかることを防げます。
登山靴を購入するときは、かかとに指一本入ることが鉄則です。この「指一本」の空間が
下山時のつま先の余裕につながります。
何年も前の経験ですが、北岳からの下りをローカットの靴で下山し、つま先が靴の中で突く痛みを、
身をもって知りました。 とても辛い下りでした。

今回の遭難も下山途中で発生しているようですが、登山では上りよりも下りのほうが、
事故の発生する可能性が高く、下山を開始する前に地図でどの程度等高線が狭いのか(下りが急なのか)を
確認し、これから歩くコースをイメージすることが重要です。もっとも、計画の段階で全コースに渡って、
地図の等高線、その他の状態を地図上でチェックしておくのは、事故防止上、遭難防止上、
重要な事前準備であると考えます。

つまるところ、この男性職員氏は山をなめていたと言わざるを得ません。
他山の石にしたいと思います。
ではニコニコ



同じカテゴリー(遭難)の記事画像
御嶽山噴火
積極的ビバークにトライしてみました。
山岳遭難者にヘリ費用請求
空と山のあいだ 
同じカテゴリー(遭難)の記事
 御嶽山噴火 (2014-10-05 23:41)
 積極的ビバークにトライしてみました。 (2014-05-09 08:25)
 滋賀の小学生、無事下山に思う。 (2013-06-03 12:38)
 白馬岳の雪崩事故に思う (2011-05-03 23:21)
 東北関東大震災 (2011-03-21 13:59)
 山岳遭難者にヘリ費用請求 (2010-10-16 23:46)

Posted by 山出拾雄 at 22:38│Comments(0)遭難
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
男体山での遭難事故に思う。
    コメント(0)