2014年05月09日
積極的ビバークにトライしてみました。

皆さん、ツェルト(簡易テント)をお持ちですか?
山に行くときにツェルトを持参していますか?山出拾雄です。
遭難による死亡事故が発生したときに、
「ツェルト1枚あれば、助かったかもしれない...」という記事を
何回か読んだことがあります。
日帰り山行でも緊急時に備えてツェルトは必要で、山出は必ず持参する
ようにしていますが、実際に山で使ったことは今まで一度もありません。
(もちろん使わないに越したことはないのですが)
しかし山道具は一度使っておかないと、いざ山中で使うときに、
使い勝手が分からず、まごまごすることもあります。
特にツェルトはそのような山道具だと言われています。
「一度はツェルトを使っておかないといけない」と思いながら、
なかなか実行できませんでした。
昨年の秋頃から、春が来て暖かくなったら山で一度寝てみよう、と
思っていました。で、今年のゴールデンウィーク4連休、天気予報を
にらみながら、5/3~5/4にかけて、積極的ビバークにトライしました。
積極的ビバークにトライした理由は上記の他に、かつて上高地ビジターセンターで
目にした田部重治(タナベジュウジ)の
「山に登るということは、絶対に山に寝ることでなければならない。」(山と渓谷)
という言葉が強く心に残っていることもあります。
これまで山出は山小屋泊まりの経験しかなく、結局それは自宅の延長なのでは
ないかと思っている(いた)のです。
5/3. 17:00頃に自宅をスタートし、途中で食料を調達し、約1時間後、
ビバークポイントに到着しました。
5月ですが既に蚊がいて、それも多くてまいりました。
ツェルトはかぶってそのまま寝るという使い方もありますが、
どうせトライするならステッキを立て、細いロープを張り、
テント風にしてみようと思っていました。
中はピクニックシートと、その上にサーマレストを敷きました。
実際にやってみると、
1.ツェルトの両端はバインダークリップor洗濯ばさみなどでロープに
留めなければならない。そうでないと片側にずれてしまう。
2.設置場所がやや傾斜しており、思ったよりもサーマレストは
ピクニックシートの上を滑ってしまった。
3.ビバークした夜は強風で、ペラペラのツェルトは風に押され変形し、
その結果ツェルトが顔に当たり、寝にくかった。
顔の部分は確保する空間がほしい。
等々の反省点が見えてきました。
また、2:00AMとか3AMの時間帯は空が見えれば思っていたよりも明るく、
真っ暗というわけではありませんでした。実際にビバークするときも
空が見える場所が好ましいと思われます。
ウグイスの声で目が覚めました。
初めての朝~♪♪
自分が寝ていた周りと帰り道のゴミを拾いながら帰宅しました。
では。


Posted by 山出拾雄 at 08:25│Comments(0)
│遭難
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