2012年05月06日
ビブラムソールを張り替えました。

ゴールデンウィークです、山出拾雄です。
(すみません、この記事は半分、自分用のメモです。)
昔、(1989(H1).08.18-21)、南アルプスの北岳~間ノ岳~農鳥岳をローカットタイプの
トレッキングシューズで歩いた時、農鳥から大門沢の小屋までの急な下りで、足の指が
靴のつま先にぶつかり、それが泣くほど痛く、他の登山者から「ローカットの靴では
この下りは無理だよ。」と教えられ、早速買ったのがザンバランのフジヤマです。
この靴を実戦投入したのは翌年、1990(H2).03.11の明神ケ岳、明星ケ岳ですが、それ以来、
20年以上の使用で底には穴があき、その穴から小石がソールの中に入り込み、歩くたびに
カラコロ鳴るのが気になっていました。
また、岩場ではグリップも落ちて滑りやすくなっていたので、この靴で3000mクラスの岩場を歩くのは
ちょっと怖いと実感し、昨年の夏ぐらいから冬になったら張り替えようと思っていました。
登山用品店でも登山靴のソールの張り替えを受け付けていることは知っていましたが、
それは取次だけで、実際に作業するのは修理ショップになります。ネットで調べてみると
横浜に修理ショップがあることがわかり、金額も登山用品店に頼むよりもちょっと安かったので、
車で持ち込むことにしました。
下の写真はかかとの部分のアップです。赤丸部分に穴があいています。
同じパターンのビブラムソールの在庫があったので依頼。
(ビブラムソールとはイタリア、ビブラム社製の靴底で、登山靴ではかなりのシェアを持っています。)
店に依頼する時の会話
山 出:「はがしたソールは捨てないで下さい。」
店員さん: 「分かりました。でも、きれいにはがれずにボロボロになるかもしれませんけど、いいですか?」
山 出:(ダメもとで)「いいです。(でもできるだけきれいに...)」
セール期間ということで¥7,900.-(通常¥9,900.-) +消費税¥325の¥8,295.-を先払い。
3/4に依頼して出来上がりは3/25でした。
山出が使っていたビブラムソールの内側です。
かかと内部は仕切られていて、その中は空洞状態です。軽量化のためでしょうか。
小石はここに入ってカラコロ鳴っていたわけです。
張り替えた靴底です。
新旧の靴底を比べてみました。底のすり減り具合がよく分かります。
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登山靴は山歩きではとても重要な装備の一つなので、これから登山靴を買おうと思っている方に
次のアドバイスをさせて頂きたいと思います。
1.くるぶしまで隠れるハイカットタイプの靴であること。
2.店内での試し履きで、つま先を靴の先端まで詰めた時にかかとの部分に人差し指1本分の隙間ができること。
3.ひもを締めるときには逆にかかとを立て、先端に隙間ができた状態で靴ひもをしめます。
4.ひもかけは1回1回強くしめ、最後に靴ひもを結んだ時に足が靴の中で前後に動かないこと。この状態では
足のつま先と登山靴の間には空間ができているはずです。この空間がポイントです。
5.店に山道の登り下りを想定した歩き場があれば、下りのときに足が靴の中でずれないことを確認すること。
足が靴のなかで動いてしまうと、つま先が靴の先端に当たり、実際に下山する時に痛い思いをすることがあります。
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今までの山出の山歩きを文字通りサポートしてくれた古いソールには、感謝しています。
では

Posted by 山出拾雄 at 15:54│Comments(4)
│山道具
この記事へのコメント
こんばんは。
30年は凄いですね!ビブラムソールがここまで減るまで使うとはモノ持ちがいいですね。
30年は凄いですね!ビブラムソールがここまで減るまで使うとはモノ持ちがいいですね。
Posted by 山おやじ at 2012年05月12日 22:48
山おやじさん
やはりビブラムはしっかりしてますね。
アッパーもまだ使えるし、ザンバランはいい物を作っていると
思います。
ただ、「底が硬いので登山道へのインパクトが強い」と言う人もいます。
やはりビブラムはしっかりしてますね。
アッパーもまだ使えるし、ザンバランはいい物を作っていると
思います。
ただ、「底が硬いので登山道へのインパクトが強い」と言う人もいます。
Posted by 山出拾雄 at 2012年05月15日 12:41
山靴の履き方について、失敗談があります。
踵側を靴に密着させ、爪先に余裕を持たせたのはよかったのですが、踵の部分の靴下に皺がよっていたを伸ばさずに履き、両足の踵に見事に
マメを作ってしまいました。
アメ横の靴屋の親爺が、靴を履くのを見れば山ヤの経験が一目で分かると言っていました。
山出さんが述べておられるように、爪先に余裕を残すのは特に下りにおいては重要です。
近頃の山靴は、靴紐のフックに工夫がなされ、足の甲のあたりのフックで紐が一時固定できる構造となっています。
これは、下りにおいても締める必要のない甲から爪先の部分は締めないで、甲から上の部分を締めることにより、足が前に滑って行かないようにする非常に工夫が行き届いた構造だと、勝手に理解しています。
これについてのご意見をいただきたく思います。
踵側を靴に密着させ、爪先に余裕を持たせたのはよかったのですが、踵の部分の靴下に皺がよっていたを伸ばさずに履き、両足の踵に見事に
マメを作ってしまいました。
アメ横の靴屋の親爺が、靴を履くのを見れば山ヤの経験が一目で分かると言っていました。
山出さんが述べておられるように、爪先に余裕を残すのは特に下りにおいては重要です。
近頃の山靴は、靴紐のフックに工夫がなされ、足の甲のあたりのフックで紐が一時固定できる構造となっています。
これは、下りにおいても締める必要のない甲から爪先の部分は締めないで、甲から上の部分を締めることにより、足が前に滑って行かないようにする非常に工夫が行き届いた構造だと、勝手に理解しています。
これについてのご意見をいただきたく思います。
Posted by 即沸薬缶 at 2012年09月07日 22:15
即沸薬缶さん
以前の記事にもコメント下さり、ありがとうございます。
「近頃の山靴は、.....」
近頃の山靴のことはよく分からなかったので、自分の勉強の意味も含めてショップで現物を見て、店員さんに教えてもらった上でのコメントです。
即沸薬缶さんがおっしゃるように、「足の甲のあたりのフックで紐が一時固定できる構造」の靴がありました。一時固定の方法には二通りあって、「カチッ」とロックできる機能がついたタイプと、甲の部分のフックの形状だけが他のフックと異なり、そこでロックできるタイプの二通りがありました。
店員さんによれば、ロック機能がついていても、基本は下山前に自分のつま先が靴の中で靴のつま先の内側にぶつからないよう、紐を締めなおすことだそうです。「ロック機能はあくまでも補助」という印象を受けました。
メーカーサイドに立って考えれば、出かける時につま先に余裕があるよう、ユーザーがきちっと締めてくれて途中の甲の部分でロックが掛かれば、後は締めなおさなくても快適に歩くことができ、結果、ユーザーが無意識の内に快適な歩きを提供できるということになると思います。山頂でつま先を立てて靴ひもを締めなおす人は、あまり見かけません。その意味でも、よく考えられた機能だと思います。
と同時に、ロック機能のない、我がザンバランフジヤマはオールドファッションなんだ...ということにも気がついた次第です。勉強になりました。
以前の記事にもコメント下さり、ありがとうございます。
「近頃の山靴は、.....」
近頃の山靴のことはよく分からなかったので、自分の勉強の意味も含めてショップで現物を見て、店員さんに教えてもらった上でのコメントです。
即沸薬缶さんがおっしゃるように、「足の甲のあたりのフックで紐が一時固定できる構造」の靴がありました。一時固定の方法には二通りあって、「カチッ」とロックできる機能がついたタイプと、甲の部分のフックの形状だけが他のフックと異なり、そこでロックできるタイプの二通りがありました。
店員さんによれば、ロック機能がついていても、基本は下山前に自分のつま先が靴の中で靴のつま先の内側にぶつからないよう、紐を締めなおすことだそうです。「ロック機能はあくまでも補助」という印象を受けました。
メーカーサイドに立って考えれば、出かける時につま先に余裕があるよう、ユーザーがきちっと締めてくれて途中の甲の部分でロックが掛かれば、後は締めなおさなくても快適に歩くことができ、結果、ユーザーが無意識の内に快適な歩きを提供できるということになると思います。山頂でつま先を立てて靴ひもを締めなおす人は、あまり見かけません。その意味でも、よく考えられた機能だと思います。
と同時に、ロック機能のない、我がザンバランフジヤマはオールドファッションなんだ...ということにも気がついた次第です。勉強になりました。
Posted by 山出拾雄
at 2012年09月09日 05:03
